眼科手術

近年、眼科手術において2つの形態が大きく注目をされています。角膜を修正して視力を矯正する、角膜屈折矯正手術(LASIK)と、レンズに曇りが生じたときそのレンズの交換を容易にする白内障手術です。いずれも超短パルスレーザーシステムによるものです。

レーシック(LASIK)

LASIKは、近視、遠視、乱視を矯正するために最も一般的に行われている施術手法です。これは、エキシマレーザーから出力されるUVナノ秒パルスを用い、光アブレーションによって角膜組織を除去することで、角膜の屈折特性を最適化しようとるすものです。レーシックは、エキシマレーザーのパルスがより深い角膜層に届くようにするため薄い角膜フラップの作成を行います。表面上皮層の保存が回復を加速するので、フラップは光切除後に元の位置に閉じられます。これまで一般的にフラップは、マイクロケラトームと呼ばれる特殊な機械的切削工具を使用して、機械的に作成されていました。ただ、近年これらのマイクロケラトームは、フラップの作成にNIRフェムト秒レーザーパルスを使用し臨床承認を得た「ブレードレス」デバイスとして広く置き換えられています。
The LASIK procedure reshapes the cornea to enable light entering the eye to be better focused onto the retina for clearer vision
図 1. レーシック(LASIK)の手順では、角膜の形を変える事で目に入る光を網膜に集中させ、より鮮明な視力回復を実現しています

白内障手術

白内障は、目の内側の水晶体の曇りが生じるもので、眼鏡、コンタクトレンズ、またはレーシックのような角膜屈折矯正手術では矯正できないほどの視力喪失を引き起こします。ほとんどの白内障は老化に関連しています。時間の経過に伴う水晶体繊維の代謝変化は、水晶体の混濁の発生と透明性の喪失につながり、視力の障害を引き起こします。

近年、米国で行われる白内障手術で使用される数多くのフェムト秒レーザーが、レーシックで角膜フラップを作成するために使用されるレーザーと同様、FDAによって承認されています。主な利点は、角膜切開を標準化できる事、完全に中央に施術できる事、配置された水晶体嚢(capsulorhexis)の丸い開口部への施術、および白内障で硬質化した眼であっても水晶体核の断片化が可能である点です。レーザー白内障手術は比較的新しい技術ですが、かつては、白内障手術の費用が大幅に増加し、一部にはレーザーの費用が原因と言われています。

詳細につきましては、眼科手術 のアプリケーションノートをご参照ください。

眼科手術用レーザー